2023.04.17

SDGs

SDGsとビジネス

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ネイチャーゲーム

SDGsとビジネス〜CAMPieceで学ぶ意義とは

2030年までの到達目標であるSDGs、今や国や自治体は元より企業でも当然取り組まなければならない課題としてあり、「SDGsとビジネス」は切り離せない時代となっています。形だけのSDGsではなく、「わが社ではこんな取り組みをしています」と具体的な内容を示せないと、企業としての信頼は損なわれ、“持続不可能”となってしまいます。

■SDGsを自分ごと化する
では、「会社の取り組みは分かりました。あなた自身は個人的にどんな取り組みをしていますか?」と問われたら、どう答えるでしょう。SDGsは自分自身の問題としてとらえ、理解していかない限り、絵空事になってしまいます。社員一人ひとりが「私自身はこんな取り組みをしています」と答えられたとき、地に足をつけた企業として信頼度は高まり、新たなビジネスチャンスが生まれるきっかけにもなってくるでしょう。

その切り口の一つとして“ネイチャーゲーム”があります。見る、聞く、触る、嗅ぐ、食べるなど、五感を使って自然をダイレクトに感じるネイチャーゲームは、SDGsを肌で実感するのに最適なプログラムです。“SDGsウェディングケーキ*”が示すように、17の目標の土台にあるのは自然そのもの。土台がしっかりしていなければ、社会や経済活動も成り立っていきません。その土台である自然に関心を持ち、自然との繋がりに気づくのがネイチャーゲームです。

■ネイチャーゲームでSDGsを実感する
ネイチャーゲームの一つに、〈つながりの一歩〉があります。参加者が自然界にいる生き物が描かれたカードを持ち、リーダーが掲げるカード(自然を構成する太陽、雨、土など)と関係があれば一歩前に進みます。関係がなければそのまま。そうやって、生き物と環境との関わりや、生き物同士の繋がりに気づいていくアクティビティです。

もう一つは〈ネイチャーループ〉。生き物や環境を構成するカード(前出のカード)を1つ持ち、他のカードを持っている人と何らかの関係があれば手をつなぎペアになります(2人)。次は、関係がありそうな別のペアを探し 、手をつなぎます(4人)。そうやって次々に関係あるもの同士が手をつなぎ、最後は一つの輪になるようにします。関係性は手をつないだ両隣だけでなく、いろんな生き物や自然と繋がっていることが分かり、人もその繫がりの中にいることに気づくのです。

SDGsへの取り組みの第一歩は、自分自身が自然と密接につながっていることを実感することからはじまります。

[SDGsウェディングケーキモデルとは]
SDGsの全17目標を、3つの層からなるウェディングケーキに当てはめた構造モデル。下から「生物圏」「社会圏」「経済圏」に分類されている。


執筆者
公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会公認
ネイチャーゲームトレーナー 井上 満 氏
(日本自然保護協会自然観察指導員)

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