- 2023.01.27
【企業向け】野外で学ぶ!心で感じる野外研修とは?
アウトドア研修
自然に囲まれた環境下で、仲間と共に体を動かし心を通わせ気付きを得る、そんなオフイスでは学べない効果をもたらしてくれるのが野外研修です。
本記事では、野外で企業研修を行う際の目的やメリット、注意事項などをご紹介していきます。
野外研修とは
野外研修とは、その名のとおり野外で行う研修です。室内で行う研修は、講師が受講者にさまざまな知識を教えます。
一方で野外研修は自然の中で体を動かしながら、自分たちで答えを導き出していくのが特徴です。
近年、SNSやデジタルの発達で、社員同士のコミュニケーション不足が懸念されています。しかし、仕事をする上で社員同士の信頼関係は必須です。
野外研修は一泊二日で行われることが多く、チームを組んで仲間と一緒に研修プログラムに取り組みます。
食事も一緒にとるため、自然とコミュニケーションをとり、仲間意識が生まれるでしょう。
野外研修は、近年の社員同士のコミュニケーション不足には打ってつけの研修なのです。
野外研修の目的
野外研修には、以下の4点のような目的があります。
■個々の自主性を引き出す
■チームワークの向上
■モチベーション・生産性の向上
■早期離職の防止
それぞれの目的について、詳しく見ていきましょう。
■個々の自主性を引き出す
野外研修は、社員一人ひとりの自主性を引き出す目的があります。
前述のように、野外研修は、自然の中で自らで考え、答えを導き出していくのが特徴です。
普段の業務では指示されたことをこなしているという人も、野外研修ではそうもいきません。
自らで考えて行動するという自主性を、個々の社員から引き出せるのが野外研修です。野外研修で引き出した自主性は、普段の業務でも生かせるでしょう。
■チームワークの向上
野外研修では、チームを組んで研修プログラムに取り組んでいきます。そのため、自然とチームワークの向上が目指せるのです。
チームの中での自分の立ち位置、チームメンバーの役割などを考えながら動くことで、よりスムーズに野外研修が進められます。
これまでコミュニケーション不足でなかなかチームワークがよくなかったという会社でも、野外研修で自然とチームワークが向上し、チームワークの良さを日々の業務にも生かせるでしょう。
■モチベーション・生産性の向上
野外研修は、社員のモチベーションや仕事の生産性を向上させる目的もあります。
野外研修で、自らの自主性や仲間と一緒に取り組む大切さに気付くと、野外研修後の業務に対する気持ちに変化が生まれます。
たとえば、指示される前に自分で考えて行動するようになったり、仲間と協力しながら業務を進めることでより質の高い仕事ができたりするなどです。
この気持ちの変化がモチベーション向上へとつながり、同時に業務の生産性も上がるでしょう。
■早期離職の防止
野外研修は、早期離職の防止にもつながります。
近年、早期離職をする人が増加しています。さまざまな要因がありますが、社員同士のコミュニケーション不足もそのうちの一つです。
野外研修では、社員同士でコミュニケーションを図ったり、一緒に研修プログラムに取り組むことで、信頼関係が生まれます。野外研修で生まれた信頼関係やチームワークは、普段の業務においても心強い存在となるでしょう。
仕事で頼れる存在がいることは、早期離職の防止に大きくつながるのです。
野外研修のメリット
野外研修には、さまざまなメリットがあります。具体的には、以下の5点のようなメリットです。
■気付きや学びを経て成長できる
■社員の定着率が高まる
■フラットなコミュニケーションが取れる
■心理的安全性が高まる
■自然がもたらすリフレッシュ・リラックス効果
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
■気付きや学びを経て成長できる
野外研修では、気付きや学びを経て成長できるというメリットがあります。
野外研修は、プログラムに取り組んだあと、チームで一緒に取り組みを振り返り、自ら気付き、学びに変えていくという特徴があります。
気付きや学びを得るための振り返りこそ、野外研修の肝といっても過言ではありません。自ら気付いて学んだことは、ずっと心の中に残ります。
そのため、野外研修で得た気付きと学びは、社員自身を大きく成長させるでしょう。
■社員の定着率が高まる
野外研修は、社員の定着率が高まるというメリットがあります。
野外研修後、社員同士で自然とコミュニケーションをとるようになり、人間関係も良好になることが多いです。すると、野外研修の目的でも述べたように、早期離職者が減ります。
そんな野外研修を定期的に実施することで、社員の定着率が高まるでしょう。
■フラットなコミュニケーションが取れる
野外研修は、社員同士がフラットなコミュニケーションを取れるようになるというメリットもあります。
野外研修では、研修プログラムのほかにも、食事やキャンプファイヤー、就寝前など、本音で話せる場面が数多くあります。野外研修で本音で語り合えた仲間とは、今後の業務でもフラットにコミュニケーションを取れるようになるでしょう。
すると、コミュニケーション不足による連携ミスも減り、業務の生産性が上がります。
■心理的安全性が高まる
野外研修は、心理的安全性が高まるというメリットもあります。
心理的安全性とは、組織の中で自分の考えを安心して発言できる状態のことです。
野外研修は、プログラムの振り返り時など、自分の意見を言う場面がいくつもあります。そして自分以外の人が意見を述べているときは、その人の意見に耳を傾けるのです。
”自分の意見にチームのメンバーが耳を傾けてくれている”
この事実が、心理的安全性につながります。
野外研修で心理的安全性が高まることで、今まで会社で自分の意見をあまり言えなかったという人が意見を言えるようになるのです。
■自然がもたらすリフレッシュ・リラックス効果
自然の中で行う野外研修は、フレッシュ効果やリラックス効果があるとされています。
現代人は、デジタル社会に疲れてしまっている人も多いです。
野外研修で自然の中に入ってデジタルから一旦離れ、木々のゆらめきや川の水の音、風を感じることで、自然と心がリラックスします。
心がリラックスしている状態で行う研修では、普段浮かばないようなアイデアが浮かんだりするものです。これも、野外研修の大きなメリットとなります。
野外でおすすめの体験型研修
野外研修のプログラムはさまざまな種類がありますが、中でもおすすめのプログラムは以下の5点です。
■キャンプファイヤー
■登山
■ロッククライミング
■フィールドアクティビティ
■体育館アクティビティ
それぞれどんなプログラムなのか、詳しく見ていきましょう。
■キャンプファイヤー
暖かい火を囲んで仲間と話すキャンプファイヤー。昼間一緒にプログラムに取り組んだ仲間と火を囲むと、心を解放して本音で語り合えます。
焚火は心理学でも”安心安全な場”と言われており、自分の意見や考えを受け入れてもらえる場でもあるのです。
本音で話し、相手の話も聞き、お互いに評価をして励まし合うキャンプファイヤーは、仕事に欠かせない信頼関係を強くしてくれるでしょう。
■登山
登山をしながら山の中でさまざまな課題に取り組むプログラムです。
事前準備として、目的や役割分担、リスク対策を考えます。
しかし、計画どおりにいかないのが登山です。変化する状況に臨機応変に対応しながら、チームワーク、マネジメント、リーダーシップ、判断力が養われます。
■ロッククライミング
ロッククライミングでは、一人のメンバーがロープをつないで岩壁に登ります。そしてそのロープを下から持って支えるのもチームメンバーです。
一歩間違えると大怪我する可能性もあるロッククライミング。お互いを信頼し、挑戦する気持ちが養われます。
■フィールドアクティビティ
自然の大地そのものを活用したフィールドアクティビティでは、さまざまなプログラムが行えます。
1時間程度で終わる課題解決プログラムから、半日以上かけて行う大規模なプログラムまで実施可能です。
登山同様、チームワークやリーダーシップ、計画性や実行力が養えます。
■体育館アクティビティ
体育館アクティビティは、その名のとおり体育館で行うプログラムです。
外で行うプログラムよりもできることは限られますが、少人数でできるものから大人数でできるものまで、チームワークを養うプログラムが実施できます。
野外で行うプログラムが天候などの理由で中止となったときの対策としてもおすすめです。
野外研修を行う上での注意点
さまざまなメリットがある野外研修ですが、行う上での注意点を押さえておきましょう。注意点は以下の4点です。
■ストレスにならない範囲での時間拘束を
■通信や電気など環境整備の把握
■体調管理やケガなど危険管理の徹底
■通常業務とのスケジュール調整をしておく
それぞれ詳しく見ていきましょう。
■ストレスにならない範囲での時間拘束を
野外研修は宿泊を伴うことが多いため、拘束時間が長くなりがちです。
しかし、せっかくリラックスできる自然の中に来たのに、あまりに拘束時間が長いと社員のストレスになってしまいます。それでは野外研修のメリットが最大限発揮されません。
そのため、野外研修のタイムスケジュールは、社員のストレスにならない範囲で組みましょう。
■通信や電気など環境整備の把握
自然の中で行う野外研修ですが、自然の中だからこそ、通信や電気の環境が整っていないことも多いです。
そのため、野外研修の場所を決めるときは、通信や電気の環境がきちんと整備されている場所を選びましょう。
■体調管理やケガなど危機管理の徹底
野外研修を実施するときは、参加者はもちろん、主催者である会社の役員側も体調管理や危険管理を徹底しましょう。
野外研修に行く前から体調管理に気を付けておくほか、万が一研修中に体調不良になったときや、ケガをしてしまったときの対応法を考える必要があります。
■通常業務とのスケジュール調整をしておく
野外研修には、社内からある程度まとまった人数が参加するはずです。そのため、通常業務とのスケジュール調整が必要になります。
野外研修に参加する社員が、研修に参加したがために通常業務に支障が出るようなスケジュールを組むのはやめましょう。
まとめ
企業におすすめの野外研修について解説しました。
野外研修は、チームワークや自主性を向上させ、さらに社員同士の絆も深まる研修です。
自然の中で行うことでリラックスしながら研修に取り組めるので、今までになかったアイデアが浮かんだり、同僚と本音で語り合えたりと、メリットが多くあります。
これから野外研修を検討している企業の方、ぜひ参考にしてみてください。