- 2024.01.15
非日常空間で学ぶ!リトリート研修とは?研修のメリットや流れを解説
アウトドア研修
最近のビジネスシーンでよく耳にする「リトリート」という言葉。
ビジネスシーンでは、主に研修の一環として使われていますが、実際にはどのような効果があるのでしょうか。
本記事では、リトリート研修のメリットや使われる主なプログラムの紹介、研修までの流れなどを解説します。
リトリート研修とは?
リトリート研修とは、日常業務から離れた場所に身を置き、アイデアの創造や共有、発想の転換などができる研修です。
近年、多くの企業で取り入れられているリトリート研修は、自然の中で実施され、さまざまな階層に効果があると注目が集まっています。
自然の中で合宿形式が一般的
リトリートとは一時的に日常の生活や仕事から離れ、心身のリフレッシュを目的に行われる休息の期間を意味しますが、ビジネスでは「チームの結束力の向上」、「戦略計画」、「ビジョンの共有」などを目的にする傾向があります。
リトリート研修は、自然の中での合宿形式が一般的で、このような環境では新しいアイデアや発想の転換が生まれやすくなっています。
さまざまな階層に効果的である
リトリート研修は、以下のようなさまざまな階層に効果があります。
●新卒社員
●新入社員
●リーダー
●マネージャー
階層の効果を最大限に発揮させるには、それぞれの対象者に合わせたプログラムをカスタマイズするのが重要です。
リトリート研修のメリット
リトリート研修を実施すると、次のようなメリットがあります。
●チームワークの向上につながる
●コミュニケーションの活性化につながる
●リーダーシップが身につく
●心身のリフレッシュになる
チームワークの向上につながる
リトリート研修はチームワークの向上につながります。
リトリート研修は普段の職場と異なり、自然の中や静かな環境で研修ができるため、リラックスした状態で社員同士の意思疎通や結束力を高められ、会社の目標も達成しやすくなります。
コミュニケーションの活性化につながる
リトリート研修は社員のコミュニケーションの活性化が期待できます。
普段と異なる場所で研修を実施するには、参加者同士で準備や助け合いをする必要があるので、必然的にコミュニケーションが取れるようになります。
また、社員同士で意見を交わしたり、協力して目標を達成するプログラムを取り入れれば、「会話力」や「共感力」のスキルも身につきます。
リーダーシップが身につく
リトリート研修ではリーダーシップが身につきます。
用意されたプログラムをチームで取り組んだり、プログラムごとにリーダーを決めておくことでチームのまとめ方が学べ、リーダーシップの育成ができます。
心身のリフレッシュになる
リトリート研修は普段の職場から離れた環境で研修を受けられるので、心身のリフレッシュにつながります。
定期的にリトリート研修を実施すれば、社員のストレス解消にもつながり、モチベーションアップや業務効率の向上が見込めるでしょう。
リトリート研修で使われる主なプログラム
リトリート研修で使われる主なプログラムには、以下のようなものがあります。●座学
●ワークショップ
●自然体験
●ヨガ・体操
●マインドフルネス体験
●アイスブレイク活動
●チームビルディングゲーム
座学
座学は、基礎スキルや初歩的な知識を学ぶのに適したプログラムです。
また、座学では社員同士の対話を含めた内容にすると、コミュニケーションの活性化につながります。
座学はワークショップや自然体験を開始する前のプログラムとして取り入れるようにしましょう。
ワークショップ
ワークショップは、実際のスキルや知識を習得するのに適したプログラムです。
グループ作業もできるので、チームワーク向上やリーダーシップ育成にも役立ちます。
自然体験
登山、キャンプ、ハイキングなどの自然を通して学ぶ自然体験は、リトリート研修の醍醐味ともいえるプログラムです。
自然体験は、社員同士やチーム内のコミュニケーションが深まり、チームビルディングの向上にも効果的なので、大きなプロジェクトなどを控えてコミュニケーションを深める際に適したプログラムとなっています。
ヨガ・体操
ヨガ・体操は、社員の健康意識を高める際に有効なプログラムです。
健康意識が向上することで体調改善の効果が期待でき、社員が安心して業務に取り組めるようになります。
また、体調が改善されることによって、集中力が高まり業務効率の向上にもつながります。
マインドフルネス体験
呼吸に意識を集中して「無」の境地をつくり出すマインドフルネス体験は、精神的なリフレッシュに役立つプログラムです。
マインドフルネス体験は、瞑想や砂浜でのウォーキングが一般的で、多忙な生活に改めて向かい合う貴重な体験となっています。
アイスブレイク活動
参加者の緊張をほぐして研修効果を高めるアイスブレイク活動は、プログラムの本題に入る前に実施する重要な活動です。
アイスブレイク活動は、コミュニケーションの活性化や新たな気づきを得られるのに効果的で、以下のようなものがよく使われています。
●卓上で気軽にできるゲーム
●自己紹介ゲーム
●体を使うゲーム
参加者に成果が実感できるよう、アイスブレイク活動の目的を先に伝えておくとよいでしょう。
チームビルディングゲーム
チームビルディングゲームは、グループメンバーのチームワーク向上のために実施するプログラムです。
チームビルディングゲームは、対面やオンラインでさまざまなアクティビティの選択ができますが、チームのニーズや目標に合わせてゲームを選ぶのが重要となってきます。
特に、新しいチームや最近変化があったチームには、チームワークを効果的に学べるので、積極的に取り入れていきましょう。
リトリート研修を行うまでの流れ
リトリート研修を実施する際は、以下5つの手順を参考にしてください。
1.目標や目的を共有する
2.目的に適した参加者を選定する
3.研修施設の選定・予算の確認をする
4.スケジュールの調整をする
5.実施後はフィードバックなどのフォローを行う
目標や目的を共有する
リトリート研修では、参加する社員と目標や目的を共有するのが効果的です。
プログラムごとの目標を明確にすることで、さらに高い効果が得られるでしょう。
目的に適した参加者を選定する
リトリート研修の効果を高めるためにも、研修に参加してもらいたい対象者を明確にしましょう。
参加者を選定する際は、下記を意識してみてください。
●担当領域
●部署
●役職
参加者を適切に選定すれば研修への満足度や評価も上がるので、誰をターゲットにするか整理しておきましょう。
研修施設の選定・予算の確認をする
リトリート研修の効果を高めるためにも、研修施設の選定や予算をしっかり確認しておきましょう。
研修施設は目的やテーマ、参加者の状況に応じて選ぶのが重要です。
例えば、クリエイティブなアイデアを生み出す場合は自然に囲まれた静かなリゾート地を選び、戦略的な議論などを中心にする場合は、アクセスや設備の良い会議施設やホテルなどが適しています。
ただし、予算が少なすぎると場所やプログラムが制限されてしまうので、予算に見合った研修内容を計画するとよいでしょう。
予算内で最大の効果を得たいなら、研修を取り扱う専門企業などに相談するのも一つの手段なので、ぜひ検討してみてください。
スケジュールの調整をする
リトリート研修はオフィスを離れるため、通常業務のスケジュール調整が必要となります。
移動時間を含め、通常業務の時間をうまく調整し、参加者がリトリート研修に集中できるようにしましょう。
実施後はフィードバックなどのフォローを行う
リトリート研修実施後は、学んだ知識や身につけたスキルが業務にどう活かせるか伝えるようにしましょう。
また、参加した社員と定期的な面談をして、研修がしっかり活かせているのかを確認をするのも重要です。
まとめ
リトリート研修の効果や研修を実施するまでの流れを解説しました。
リトリート研修は心身のリフレッシュだけでなく、チームワーク向上やコミュニケーションの活性化、リーダーシップ育成にも効果的です。
研修を成功させるにはさまざまな準備が必要となるので、研修を企画する際は外部の研修企業に依頼することも検討してみましょう。